ししゃもでごはん

長門さんが大好きで、明後日の方向に向かうししゃものししゃもの為のブログ
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「涼宮ハルヒの消失」を観て参りました!
さすがに何日もヘルプに徹夜をさせたり、休みを与えてないことを不憫に思ったのか。
奇跡的に旦那がお休みをもらえたので、映画を観て参りましたよ!!
(大切なことだから二回言いました)

買ったよ

さてその前に買ってきたグッズです。
これ当日じゃなくて前日に買いました。
今日行ける事わかってたら買いに行かなかったのですが、映画公開初日の浮き足立った気持ちが抑えきれずに出かけてきました。
それにパンフレット売り切れてたら悲しいですしね。
そしたら……店員が北高女子のコスプレ軍団になってました

うは、すげえ。
(特設になってるハルヒの物販コーナーは全員、一般のグッズ&券売り場は1人だけでしたが)

左上から時計周りに、スクールカレンダー、クリアポスター、クリアファイル、マウスパッド、パンフレットですね。
消失のグッズというか、京アニのグッズという感じでした。
パラパラトランプとかもあったし。
クリアファイルは売り切れているのもありました。
しかし子連れでハルヒグッズを買いあさる主婦。
なんというか場違いでごめんなさいな気分になりましたが、とても幸せだったのでよいのです。

あ、買った時になかった消失ピンバッチですが、映画観に行ったときはあったので運試しで1回だけやったら、長門さんが出てきました!いやっほう。
(絵柄は右端のファイル柄でした)

さて。
この先映画のネタバレです。
思いっきりネタバレしてます。
本当に観た方、後悔の無い方のみクリックしてください。
この後観る予定、DVDやBluRayを購入されてそれを楽しむ予定の方は絶対クリックしないで下さい。

(あ、あの台詞についてちょっと追記しました。
 最後の方なので、追記で検索かけて読んでもらえたりすると嬉しいです。いやほんと長くてごめんなさい)

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まず、素晴らしいと一言言わせてください。

2時間40分という時間が、まったくあっという間でした。
(さすがに映画終わって立つ時にこわばった感じにはなりましたが)
作画も声優陣も音楽も歌(アカペラになっていたのがびっくりしました)も、すべて素晴らしかったです。
内容はほぼ原作通り。まるまる消失でした。
心配されていた陰謀のプロローグもありませんでしたね。
(これは、陰謀等の映像化を期待していいということでしょうか。もちろん消失のヒットが前提でしょうが)

キョンの寝起きのシーンの繰り返し(日常の基点)や、現在(モール購入)、消失世界(長門さんの誘い)、過去(新聞立ち読み)等で同じファミリーマートが印象的に使われている事、栞と入部届けが視覚的に対になっていること、キョンの長い独白の映像化(ケンカのようなモノローグはすごかった)。
時間的余裕にある劇場版ならで、細かで迫力のある演出目白押しでした。
(繰り返しの表現の一つとしてエンドレスエイトはまぁおいておいて)

そして肝心な細部ですが。

わたしは基本的にあまり物事を詳しく観られません。
考察ではなく、ただの感想になっておりますが、ご了承下さい。
物語にすぐのめり込み、細部に至るまで観察&考察したり出来ないのです。
アニメの時の感想は、1話につき最低3回、多い時は4ー5回観ているので、今回はかなりうろ覚えで誤った解釈になるかもしれません事をご了承ください。
そしておかしい点、違う解釈は、指摘していただけると本当に嬉しいです。
ただ、わたしが小さな子持ちで更に土日仕事がちな旦那の為に、確認の為2回目を見ることは難しいのが残念です。

詳細の前に。
とにかく長門さんが可愛かったです。
はんぱなくいじらしかった。
それに尽きるでしょう。
茅原さんの演技も素晴らしかったです。通常長門さんも、消失長門さんも。

ツリーの飾りの雪をじっと見つめたり、パーティ帽を頭に乗せられても動じず本を読んでいたり、ストーブに不思議そうにあたってみたり。
いつもと変わらない長門さんに見えた改変前。

ハルヒも本当に可愛く描かれて、みくるちゃんも相変わらずで、古泉君も飄々としていて、クリスマスというイベントに盛り上がっていて、それに呆れつつも流されているまま、飾り付けをしたりモールを買いだしするキョン。
そういえば今まで気にならなかったけど、谷口に彼女が出来たことって、この状態への不満感を露にしているように見える細工の一つにもなってるんですね。
良く考えられてるんだなぁ。
とても楽しそうに見えるSOS団が印象的でした。

そして改変当日。

やっぱり映画の始まりってこうじゃなきゃ!と思ったりする、非日常の始まりの不安感。
風邪の蔓延、会話の齟齬。
そして朝倉さんの登場。

前のコメントで日傘の人さんに意見をいただきましたが、休んでいるのは東中出身の人全員(+アルファはあるかも)だと考えるのが妥当ですね。
あれだけキョンがハルヒのことで騒いでるんですし。
東中出身なら、ハルヒを知らない人は少ないみたいですから、あっという間にハルヒを見つけだしちゃうでしょう。
谷口君が復帰するまでの間は、キョンがこの世界に少し慣れるための猶予だと考えるのが妥当なんでしょうか。

しかしここでのキョンの狼狽は、本当に観ていて可哀想になりましたね。
嫌な予感が現実になったときのあの絶望間。焦燥しているキョンが本当に痛ましい。
クラスメートが脅えたり、可哀想な目で見てるのも切なかったです。

そしてみくるちゃんと鶴屋さん。
内緒にしている筈の「未来人」というキーワードを言っちゃうのも、焦りと自分を知っていてほしいという切望が見て取れるのも辛いですね。
ぐーぱんちで撃退されちゃいますが、キョンもみくるちゃんも双方が可哀想でした。
あと原作読んだ時もそうでしたが、「怒髪で突いちゃうからね」の鶴屋さんが好きです。

それからなかった事にされた1ー9。
足に力が入らないキョンが(以下略

そして放課後。
長門さんの登場です。
ピンクの膝掛けが可愛らしいです。
「世界の終わりとハートボイルドワンダーランド」は読んだのですが、読唇術を覚えた方が未来的に良いのかなぁと思ったことと、瞳とナイフの描写しか覚えてないのは自分でもどうかと思いました。

そしてあんな扱いを受けたのに、入部届けを渡しちゃう長門さん。
キョンへの信頼が高すぎるのが泣けます。
普通なら、朝比奈さんみたいな対応になるでしょう。(逃げたり、その後脅えて避けようとする)
擦り込みレベルで、キョンの事を信頼してるといっても過言じゃないと思います。
そういう風にした、長門さんの気持ちが伺えて辛いです。

2日目。

文芸部での2人の距離感がもどかしいですね。
キョンもだいぶおちついて、消失長門さんを冷静に見る余裕も出来てるのも、なんというか。
いやほんと、そのまま消失世界に落ち着いちゃえよと、心の中で思いました。
ああでもそれは長門有希ちゃんの消失かぁと思いなおしましたが。
もっとしゃべったりすればいいのにと思いますが、原作通りでした。

そして栞に気づくわけですが。
栞を大事に握るあのシーンは、(通常)長門さんがいたら、抱きしめているくらいの勢いだなぁと思いましたよ。
むしろ自分が映像化するなら、駄目出し食らうのを覚悟で、通常長門さんと栞がシンクロしている画像を出して、キョンに抱きしめさせたいと言います。うん。
あの栞は、通常長門さんの象徴だしね!うん。

それから一緒に帰るシーン。
キョンが帰ると言い出すのを待って、そそくさ後かたづけをしだす長門さんが愛おしいです。
普段は帰宅の合図をしてる方なので、そんな些細な対比も良いですね。
こうして並んで歩きたいとか思ってたのかと思うと、長門さんが不憫でなりません。
もちろん具体的に思ってたのではないでしょうけどね。サムデイのようにただそばに居たい、それだけだったのかも知れません。

一人暮らしなのがお互いわかっているのに、部屋に誘うという長門さんの大胆発言。
行動的というか、キョンへの信頼がどれだけ厚いんだろうかと思いますよね。
そして告げられる長門さんのキョンへのたった一つの接点。
「覚えている?」
朝倉さんが来なかったら、キョンは何て答えてたんでしょうね。
ここは、長門さんの思い出が否定されなくて、本当に良かったと思ったところです。
(キョンのモノローグ的には、否定的な回答しか想像得ないので)
あと、キョンの回答を待ちながら、急須をいじってる長門さんが本当に可愛かったです。
あ、でもこのシーン、原作ではキョンが覚えていると言わないので、失意で急須をいじる指が震えているシーンなのでしたよね。
あれは震えてたのかなぁ。わたしはこの時は、ただ可愛いと思ってしまいました。

しかし、次の裾つまみシーンでそのシーンがかすむ程の衝撃が。
胸が痛くなっちゃったですよ。本当にもう。
既にサントラジャケットとかで露出されているシーンなのに、動きがあって、あの泣き出しそうな表情があったら、そりゃもう殺人級でしょう。
いくら朴念仁な(あるいはそれを装っている)キョンだって、なんで長門さんがあれだけされて自分を避けないのか、そしてどうして欲しいのかくらいわかったでしょう。
だからこそ残ったし、ラストにつながったと思うのです。
でもハムスターよりもうちょっと、なんだろう。モルモットかうさぎ的なつまみ方だったような感じかも知れません。
ああ、もう一度このシーン観たい。
何度でも観たい。
何故BluRayはまだ出てないんだ(当たり前です)

ちょっと余談ですが、毎度思うのは、長門さんと朝倉さんのお互いの呼び方が「長門さん」「朝倉さん」なこと。
差し入れしたり、クリスマスプレゼントを贈る仲なのに、名字で呼びあうのはちょっと悲しいですね。
フルネームでしか呼べなかった長門さんの出来る限りなのがそれなのかと思うと、不器用さに切なくなります。

そして朝倉さん。
朝倉さんの世話焼きっぷりが良いです。
普通の良きクラスメートのままなら良かったのに。

それから帰宅時の「明日も部室に行っていいか?」のキョンの台詞に対する、長門さんの微笑み。
ものすごく可愛かったです。
でも。
少しずつ馴染んでしまってきた消失世界の中で、あり得ないものとしての象徴となり(カットされた「眩暈がした」というのも、わたしはこの意味で受け取ってます)、逆にハルヒが恋しくなるというのがとてもとても切ないです。
それほどキョンの中では、非人間的なポジションだったのかと思うと、悲しくて仕方ありません。
(もちろん誇張して言ってはいますし、長門さんが笑わないという思い込みがこの事件そのものが起きた象徴のようでもありますが)

3日目。
谷口が登校することで、事態が急変します。
能力がないのからこそなのか、非日常を信じられるという消失ハルヒ。
単純に「ジョン=スミス」のキーワードで解除されるのかも知れませんが。

古泉君の「うらやましい」という一言がものすごく印象的でした。
1年分の記憶が改竄されても、基本的に性格は変わってませんし、作品の中で色々それと匂わせるシーンがありましたので、やはり古泉君はハルヒのことが好きなんでしょうね。(今更だと思いますが)
あれだけ過酷な目にあっても、ハルヒの傍にいてハルヒの事を第一に考えてって出来るのは、崇拝か思慕しかないと思いますし。

ハルヒを他の学校に配置したのは、やっぱりキョンに気づかれにくくする為なのでしょうが、古泉君をハルヒの側に配置したのは、そういった配慮もあったのかも知れません。
みくるちゃんと鶴屋さんが一緒のままだったように。
(キョンと同じ学校なのも、みくるちゃんのキョンへの想いというのを察知していたのかも知れませんが)

そして、ハルヒと会えたことで、どれだけキョンが救われたかがものすごく解るのがまた辛いですね。
ポニーテールを要求したり、それを素直に誉めたりとか、それまでのキョンならあり得ないと思いますし。
過去のキョンの世界が繋がっているということの、唯一の人物であるにせよ、それ以上のものが感じられてしまいます。
表情の一切が明るくなり、いつもの調子に戻ってるのも印象的でした。

そして全員が揃っての文芸部室。
動き出すパソコン。
ここは……長門さんがやっぱり……。
キョンが「元に戻りたい」「SOS団への帰属意識」をはっきり明示するシーンその1ですが、入部届けを返す所が、とんでもなく切なかった。
あの涙をこらえる長門さんに、「もともとここの住人だった」と言っても、それは長門さんに慰めにはならないと思うのです。
もし消失長門さんがただ消えただけじゃなく、長門さんの中に戻れたのなら、あるいは意味があるのかも知れないですけどね。

そして三年前に飛ぶシーン。
ここの流れがほんとうにすごいといつも思います。
確か憂鬱では長門さんは時間移動は出来ないことになっているので、ハルヒの力の流用なんでしょう。
というかハルヒが願えば、彼女は時間移動も出来るってことなんでしょうか。
ほんと無敵だな!ハルヒ。

大人の朝比奈さんとの再会。
大人の朝比奈さんなら、何故長門さんがこんなことをしたのか、全てわかっているのでしょう。
それを無視して、「元に戻してほしい」とお願いするのはどれだけ辛いことでしょうか。
「今でも苦手」というのはそういったこともあったかも知れません。
エンドレスエイトとかでも、辛いことを強いてしまったこととか。
普段の朝比奈さんが苦手な理由は良くわかりませんが。
(最初に長門さんに会っているぽいことと、未来人が宇宙人への扱いに慎重なのもあるかも知れないし、組織的な対立や協力も関係あるんじゃないかと思ってます。もちろん、感情といったものを表現できないでいる長門さんへの憐憫と、何も出来ないみくる自身の負い目もあるような気もします)

そういえば消失を初めて読んだ時は、長門さんが犯人だとはこれっぽっちも思いませんでした。
(エンドレスエイトも未読でしたしね)
消失未読で映画観たらどうだったんだろうなぁって、ほんと思いますね。

さて、不勉強なわたしは、消失の感想サイトをほとんど見たことがありません。
なので未だ意味不明なのが、朝倉さんの存在。
長門さんの自己防衛本能の象徴なのでしょうか。
傍に居てほしいと願ったのは、確かに長門さんなんでしょう。
でもあの行動は?長門さんがキョンに危害を加えることを願うことは考え付きません。
それほどに、苦しんでいたということなんでしょうか。
無意識の本能が、あるいは情報統合思念体による自己防衛のプログラムが、朝倉さんをそういう風にゆがませたのか。
あるいは朝倉さん自身が望んでそうなったのか。
もしくは全部なのかも知れないですね。そうでなければ、あの時間にあそこにいられるのはどう考えてもおかしいと思います。
情報統合思念体もいない世界なのに。

それから病院のシーン。古泉君がリンゴをあれだけ剥いている意味がわかりませんでしたw
一人半個も食べればお腹いっぱいだと思うぞ。
そして、リンゴの皮を剥いているのに、ウサギリンゴが出来た理由もわかりましたw
剥いてるのとウサギは別かいw

そしてキョンが、寝ているハルヒの髪の毛や顔、唇を触るあの場面。
あれはさすがにショックでした。
これほどキョンからの愛情にあふれる描写にすることないのにと、心底思いました。

対する長門さんとの再会。
病室から屋上に変わってましたね。
ここでのシーンは……、すみません、長キョン好きでこんなことを書くのが忍びないのですが、あれは愛というよりも忠誠だと思います。
姫にかしずくナイトです。まるで。
それが悪いとはいいませんが、(長キョン的にですが)何か違うと一瞬思いました。

でも救いは、長門さんにコートを掛け、頭の雪を払ってあげたシーン。
もちろん、守ろうという意思表示でもあるのでしょうが、それよりも、万能マシーンから一人の人間として、気をかけるべき女の子として見始めているという場面なのじゃないかと思うのです。
消失長門さんが、キョンのことをどんな想いで思っていたのか、そしてどうして消失長門さんがそういう状態で設定されたのか、キョンなりの精一杯の返答だと思いたいのです。

しかしフードをかぶせるところは、キスシーンかと思いました。
(原作にない以上出来ないけど、制作した人間による精一杯の計らいなんじゃないかなぁと思ったり)
手をつなぎ、着ていたコート越しにぬくもりを与えるだけの、ほんの少し触れ合うだけのささやかなラブシーン。
そう考えると、プラトニックな、これ以上なく長門さんとキョンらしいシーンだったと思います。

それと意図的に飛ばしちゃったのですが……。

「ゆき」

少し唐突な気もしましたが、やはり名前を読んだと思うべきでしょう。
「ハルヒ」に対し「有希」と呼ぶことで、この先ある意味対等の扱いを、あるいは意識することを明確にしたシーン(原作的に、これ以降長門さんに対する描写や意識するシーンが多いですしね)ということだと思いたいのです。
文章のシーンなら、平仮名にすることで、二重の意味を持たせ、読者に余韻を作ることも可能なんですが、平坦に言うならともかくあれだけはっきり発音させちゃったら、それもないと思うんです。
思わず名前を呼んで、実際に降った雪を見ることでその気まずさをごまかしたとも取れますが、あんまり表情的にはそういった感じじゃなかったように思えるのです。(台詞自体があまりに衝撃的で、うろ覚えなんですが)
ただの「雪」なのであれば、あの台詞の後に、はっとしたようななんともいえない表情をして顔を上げた長門さんが本当に不憫でなりませんから。

追記ですが
 憂鬱が「涼宮ハルヒの作った面白いことばかりの世界の否定」を行い、そして現実に戻り、
 消失が「長門有希の作った面白いことがない世界の否定」を行い、自分の置かれている世界と向き合う。
 そういった対比もよく言われていて面白いですよね。
 だから、あの「ゆき」が、閉鎖空間から戻り、ハルヒと呼ぶようになったことの対比だったら。
 (原作にないので、雪と重ね合わせて独白に近い形になったとしたら)
 栞と入部届け、栞とレシート、通常世界と消失世界、何かの対比のように印象的に物が配置されている今作なら、それもあるような気が、寝て起きたらなんとなくしてきました。
 いやまぁ、長キョンな視点での欲目なのかも知れませんが!)

消失の物語は、「おかしいことが起きる世界」と「おかしいことが起きない世界」への、キョンの選択の物語です。
(ヒロインの選択ではありえないと思います。もちろん、結果的にはどちらか一方の団員達を選ぶのは物語の構造上仕方がないことですし、そしてそれの象徴が、通常ハルヒと消失長門さんであることは間違いないでしょう)
「おかしいことが起きない世界」を作ったのは、キョンやSOS団との触れ合いと、読書、同期、エンドレスエイトでひたすら傍観と観察を続けた結果、制御出来ない感情が乖離したかあるいは長門さん本人を飲み込んでしまったからでしょう。
エラーを起こした自分と、本来の自分がせめぎあい、ハルヒを遠くへ離そうとするエラーの自分と、元に戻る為の鍵を用意する自分の葛藤の物語だったかも知れません。
なによりも、その世界が修正されることを、長門さんはずっと知っていた訳ですから。
どれだけ辛かったのでしょうね。
それもこれも同期の為に、起こることを手をこまねいて観ているしか出来ないのです。
自分がしたことした行えないのです。
たとえ同期をしたことで、「初めにそれを行った時」と、別の視点を持てたとしても。


最後の最後。
小さな女の子が小さな男の子にカードを作ってもらうシーンが挿入されていました。
それをじっと見つめている長門さん。
本を顔まであげている姿は、サムデイインザレインで、キョンが眠っている側で本を読んでいる長門さんと重なりました。
何かに注意を払っているのを隠すような、何か感情的なものを隠すような。
自分の幼い思慕と彼らを重ね合わせて微笑ましくなったのか、あるいは女の子が「ありがとう」と言っているのを聞いて、自分もそう言いたかった事(あるいはそう言うべきだったことを後々学んで後悔していたのか)を重ねたのか。
そう考えると、長門さんがキョンに「ありがとう」と言うための物語だったともとれるかも知れません。
そして、その「彼ら」を微笑ましく思えるのも、消失を経由し、どこか深いところで「消失長門さん」が眠っているからなのだとしたら。
あるいは長門さんそのものの中に、彼女が回帰したからなのだとしたら。
それはテーマソングである、「優しい忘却」と同じで、救いなのだと思います。



そういえば蛇足的になりますが、キョンの携帯に「佐々木」が登録されてましたね。
初めて佐々木さんの名前が出た気がします。
驚愕をちょっと予感させてどきどきしました。

あと、消失長門さんの部屋にテレビとコンポがあって、カーテンがあるのが衝撃でしたw

……ええと、書き忘れたことはないかな。
とりあえず初見の感想はこんな感じです。

わかりにくくてすみませんでした&あとコメントがまた後回しになってすみませんでした。
とにかく感想書きたかったんです。
長文駄文ですが、ここまで読んでいただけたなら嬉しいです。
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コメント
この記事へのコメント
敵第1派(某院)を撃退し意気軒昂に還って来た せだえんらc でございます、こんばんわ
(ちなみに明日は敵第2派(某A省)、来週は敵第3派(某独法)の来襲が予定されています、激戦は春が終わるまで続きます、スタミナ的には既に3個艦隊全滅、バリア崩壊状態です・・・)

レビュー拝読いたしました
圧倒的なボリュームに感服いたしました

さてネタバレを自重していたのですが、ネタバレありになりましたのでこちらも書いてみようと思います

>・追加された演出:スタッフロールの前(再び、または真の誕生?)

病院の屋上でキョンが「ゆき」と言葉を発した後の長門の仕草は(私の記憶が確かならば)
長門が最初に誕生した時、自らに「有希」と名付けた時の仕草と同じだったような気がします

ならばあの追加演出は「感情をエラーと判定する”意識”に過ぎなかった長門」が、感情を理解し”自分”を持ち始めた”自我”の誕生、「本当の長門の誕生」なのでしょうか?
そうであって欲しい、と願ってやみません


>・追加された場面:スタッフロールの後(本当の始まりへの暗示?)

ししゃも様も書かれていましたが
「最後の最後。
小さな女の子が小さな男の子にカードを作ってもらうシーンが挿入されていました。」

そして少年は少女の手を引いて行きます、「さあ、いこうよ」と
その後姿を長門は本で口元を隠して見送っていきます

このシーンが私にはAIRのラストシーンとかぶって見えました
AIRでは「そして僕達には始まりを」
消失では「さあ、いこうよ」

私には「キョンの手で変えられた長門」が、”自分もキョンに手を引かれて未来に進んでいく”という姿を、あの子供達に重ね合わせていたのではないだろうか?と思ってしまいました
長門もまた「観測者」という「傍観者」から
キョンが自ら認めたのと同様に「当事者」へと進んでいるのでは?と

それが情報統合思念体が望んでいた「宇宙をあるべき姿へと進行させる」というシナリオの通りだとしても、キョンという鍵が効力を発揮する相手が長門であって欲しいと願います
2010/02/08(月) 20:00:07 | URL | せだえんらc #p5WF/k3Q[ 編集]
せだえんらc様
今日は風が強かったのでした。
明け方なのに外が賑やかでちょっと落ち着きませんでしたよw

>>せだえんらc様
お疲れ様であります!
昨日某省で迷子になる夢をみたししゃもですw
実際は全然迷うような作りじゃないところなんですが、良く迷子になる夢を見るんですよね。方向音痴なんでw

>圧倒的なボリュームに感服いたしました
ほんと毎度長くてすみません。
よくよく考えれば、小説丸々一本の感想になるんですよね。
毎回30分(実際は20分ちょいだけど)の感想でも長いのに、ほんと読むの大変だったと思います。
読んでくださってありがとうです。

>長門さんのしぐさ
「私が幽霊じゃなくなった」というシーンですね。
すみません、前後のシーンに圧倒されて、気にしてませんでした。
言われてみれば、重要なシーンなのに!
気づかせていただいて、ほんとありがとうございます!

>「本当の長門の誕生」
きっとそういうつもりに違いないと思います。
そして、あのシーンを盛り込んでくれた監督達のセンスに脱帽し、感謝したい気持ちでいっぱいになりました。

>「さぁ、いこうよ」
ここ、台詞を聞き取れてないんですよね。
重要だとわかっていながら、そのシーンを理解しようとして、肝心なところを見落として(聞き落として)いるというか。
なんとも己を呆れる感じです。

そうなると、一層素敵なシーンだったのですね。
長門さんの「ヒト」サイドとしての始まりを。
それがキョンが手をとることで始まる。

屋上のシーンでキョンが手を取って、彼女がまた変わったのと対になっている。

せだえんらcさんの言葉を変えただけですが、
一歩引いた俯瞰者ではなく、手を取り合って同じステージで始まる新しい物語。
それへの重ね合わせ。

重ね重ねお礼を言わせてくださいませ。
消失が一層素敵な物語だったと思えるようになりました。
もう一回みたいなぁ……。
いや、二度三度!
(一応三月以降まだやってたら観に行きたいとねだりを始めておきましたw
さてはてどうなることやらw)
2010/02/09(火) 08:10:04 | URL | ししゃも #y8j/9w2E[ 編集]
こんばんは。

気合いの入った考察を読ませてもらいました。
うーむ。なるほどねぇ。
私はぼーっと見てるだけでしたが、これはもう一回ぐらい見に行かなくてはいけないのかもしれない・・・?

2010/02/09(火) 20:21:44 | URL | ときたみ #-[ 編集]
ウチも見てきました。
ネタばれだっつーから見るまで見まいとおもってて、
今日、ようやく見てきたですよ。

全体的に見れば、改めてハルヒの存在を想うキョン、の話だということは否めないでしょう。もともとそうだから。
でも、ウチを長門さん好きにした話でもあるわけで。
そして、この映画。
さらに長門さんを好きにさせる話であり、古泉、朝比奈さん、そしてハルヒの魅力を倍増、いやもっと増しにできるモノに違いありません。
ロケ地とかの話は、できるのかわからんけどウチのほうでやることとして、、、。

話のほうは、全体的にキョンが自分の中でのハルヒを再確認する話、に徹している。と思います。
ウチはヒロイン選択の話、そのものだと思っています。原作にまったくそのまま、かと。
好きな話であり、何回読んでも何回読んでもわだかまりが残る話なのです。
映画で見てもそうでした。
エンターキーを押す直前では、
「やっぱおまえはそうなのかあぁぁぁぁっ!!」
とか思いましたし。
そのあたりも含めて、自我の葛藤が書かれたシーンなど、それを見事に描いているかと。
どこまでもキョンがかっこいいのは消失ではデフォなのか。ほんまかっこええですよ。流されない男はいいもんです。(遠い目)

言われている病院とラストの追加場面ですが。
これはウチの理想ですけどね。
ゆき、ってのはもう間違いなく、名前を呼んだものだと思います。そのとたん、降り始める雪。
そう言われて思ったのかもしれない。
「これをわたしの名前にしよう」
そこで、3年前と同期したのかもしれない。
そうして、これから…あえて選択した見えない行き先…を示されたのかもしれない。

後の話を知ってるからでしょかね、
一種の穿った見かたですが。
いまだに無題3の意味はわからないですが。
せだえんらさんとあんま変わらない意見なのかもですねw

ウチは最後のシーン、これは、
記憶が残っている暗示かと、そう理解しています。
同期した、ってところも含め、です。

いいな、あれ。…ん?…わたし…は…!

とか、台詞がかぶってしまいましたw

そんでもって、
「消える世界にも、私の場所がある」
「それを知らない、自分でさえも」

これを家で聞きなおして、半泣きになりました。
優しい忘却CDの発売日、うちの誕生日です。
自分にご褒美として買ってやろうかと。
2010/02/09(火) 22:52:04 | URL | Thinks #-[ 編集]
待ってましたの考察! こういう長い感想見るのが楽しくて仕方ありません。
他人の視点や見方を追体験できるってのは素晴らしいことですね。

グッズの選択がほぼ同じだったり。
自分は大きめのポスターも買っちゃったので帰りは両手になっちゃいまして雪もあって大変でした;
やっぱりクリアポスター有希・朝倉はどう考えても外せないですよね!

さてさて、自分の感想としてあちらの方に書いたので、感想として書くことはあまりないかもしれないですが…
とりあえず「対比」っていう要素に、自分は殆ど気付いていなかったので、そこははっと気付かされる思いでした。
そう言われてから見てみると、確かにあちらこちらで対になっている演出ありますよね。
「ユキ」も憂鬱との対の演出として見ることが出来るようになりました。

それと、消失を見るうえで「長門さんは世界改変が失敗に終わることを知っていた」
ことを念頭に入れると、なんだか物語が違って見えるような気がしました。

>朝倉さんの存在
こればっかりは未だ謎ですよねぇ。恐らくどの感想サイトさんの解釈も推測の域を出ていないかと。
自分としては、あの世界で唯一非日常的な力を持っているのが朝倉さんで、キョンを刺したこと自体は朝倉さんの意思であったと考えました。
朝倉さんがただの人間…というのは状況的に考えにくいですし、陰謀における長門さんとの会話から見ても「改変前の長門の本心を知っていて、自分の意思で動いていた存在」というのが妥当なのかなあ…と。
そうだとすると、再び消滅させられた時の朝倉さんの酷い狼狽にも納得がいきます。
(「そんな、なぜ? あなたは……」「あなたが望んだんじゃないの……今も……どうして……」)
前回は消滅を自然に受け入れていたような、笑顔の最期でしたが、今回は長門さんの本心を知り、そのために動いていたからこそ、消されてしまうという事には狼狽を隠せなかった。
長門さん自身が消失を通して大きな変化を遂げた、ということが図らずも朝倉さんにとっては悲しい結末となってしまったのかもしれません。
同時に、そうするに至った長門さんの心情も興味深いですね。

>屋上
ジャケットをかけてあげたり、雪をはらってフードをかけてあげたり、跪いて両手を握りしめたり。そして「ユキ」。
男性的視点から見ると「俺が守ってやる」という意思の表れと取れます。
単純に恋愛的視点から見てもいいとは思うのですが、私としては、人としての愛情表現の対象となった瞬間のように思えました。
頼れる宇宙人から、弱いところもある人間(あるいは女性)に変わった瞬間というか。今までのキョンは長門さんとの人間らしい触れ合いは殆どなかったように思えますから。
人間らしい触れ合いという意味では、キョンが病室でハルヒの顔をいじくってたのと、形は違えど本質的には同じなのかな、と感じました。

キョンが初めて長門さんの本当の姿を見つけ、長門さんが初めて自分を認めることのできた瞬間。それがあの屋上のシーンにこめられている。こめられていたらいいな。こめられていてほしい。

最後に消失はどんな物語か、と問われたらどう答えるでしょう。
いろんな見方、いろんな視点がありますが、自分はやはり「長門有希の始まりの物語」と感じました。夢の終わった時、一日が始まるように、長門さんもまた新しい一歩を踏み出したのだと思いたいです。
2010/02/09(火) 23:14:05 | URL | ながといっく #-[ 編集]
ときたみ様
知らないうちに、アクセス数がめちゃくちゃ増えていることにびびっているししゃもです。
さすが消失効果!検索でうっかりこられた方、こんなところに迷わせてほんとすみません!


>>ときたみ様

初めまして!
考察なんてとんでもありません!
ただの長門スキーが長門さんびいきな感想を気の向くまま、キーの打つままに広いWeb世界で独り言を言っているだけでございます。

もう一度観に行きたいですよねっ。
自分も二度は無理だろうし、一回だけでも気合いれてみる!という気持ちで行きましたが、もう二回目観たくて観たくてしょうがありませんです。

映画の売り上げが三期(二期扱いなのかな)に繋がるかもしれませんので、みんなでどんどん観に行きましょう!
2010/02/10(水) 15:19:27 | URL | ししゃも #y8j/9w2E[ 編集]
Thinks様
消失映画見てから、ギター練習超さぼっていることに今気づいたししゃもです。

>>Thinks様

おお、鑑賞おめでとうございます!

>改めてハルヒを想う
これはやっぱりそうですよね。
ただ、ヒロインの選択とは思えません。
最初からハルヒがヒロインであり、ただ巻き込まれていたキョンが、世界を自ら選択する話、これはちょっと元がどこだったか忘れましたが、谷川先生がおっしゃっていた、溜息でのキョンの救済話そのままだと思ってます。
(もちろんそれだけじゃないのもわかってますが)
だから、キョンが世界を選ぶ+アルファであると思うのです。

キョン格好良いですなw
サントラジャケットもそうですが。
溜息というか、エンドレスエイトのフォローにもなってますよね。
あの小説郡のどれを抜いても消失には繋がっていかない。
谷川先生がもうちょっと気を抜いた話が書ければ、今の状況にはなってなかったのかも知れませんし、逆にだからこそ、これだけハルヒが人気があるのかも知れませんよね。

>「これをわたしの名前にしよう」
ああ、これは素敵ですね。
でも心情的には、ここは同期していないからこそ、「ありがとう」の重みがあるのだと思いたいです。
もしくは選択的なリクエストで、不可逆命令として、生まれたばかりの自分に名前を送ったのかもしれません。
そうであればいいなぁと思いました。

>無題3
これはSOS団の現状あるいは近い未来ということでしょうか。
まだハルヒについてなにもわからない。
発表会が終われば、長門さんは情報統合思念体に還る。
自意識を手放すことであるから、棺おけなのでしょうか。
この世界(あるいは時間軸)にいるべき人間じゃないから、朝比奈さんも長門さんも幽霊なのかも知れません。

>優しい忘却
これほんと、最初聴いた時はものすごくショックでした。
もちろん良い意味で、ですが。
あのラストシーンで、この歌が意味している回帰が明確になって、更に胸が締め付けられるような感じになりますよね。
これだけの歌が作られて、本当にファンとしては嬉しい限りです。

実は鑑賞券の前売り開始がわたし、消失映画公開日が親友の誕生日でした。
色々記念日が重なりますね。
なんだかよけいおめでたいです。
2010/02/10(水) 15:24:48 | URL | ししゃも #y8j/9w2E[ 編集]
ながといっく様
もっかい映画観たいよ!なししゃもです。とくに裾つまみと、屋上のシーンがぁぁ。

>>ながといっく様

ほんといつも長文ですみません。
コメントも何もかもが長文になりがちなのですが、へこたれないで読んでくださいw

>グッズ選択
ほんとはもっと欲しいのあったんですけどねー。
自重しました!
でもクリアポスターは外せないですよね!

>感想
こちらこそ、他の方の追体験が出来て楽しかったです。
わたしは口下手なので、なかなか思うように言えないのですが、代弁してもらっているようなところが多くて嬉しい限りです。

>朝倉さん
「あんたは長門さんを苦しめる」「あなたが望んだんじゃないの」
キョンの想像と、長門さんの行動以外で、長門さんの気持ちに触れられるのは多分ここだけなんじゃないかと思うんですよね。
長門さんはそう明かされることは望んではなかっただろうし、あの場面では苦しんでいたのは「通常の長門さん」と考えるのが普通でしょうし。

エラーの排除が出来なかった、というのは、「キョンへの想いを排除できなかった」とイコールで、朝倉さんの行動は、オリジナルのある意味での短絡さ(青鬼説もありますが、一応今回は表面上の憂鬱でのキョンを襲ったシーンのことです)、を彷彿とさせますし、朝倉さんの意思だと思いたいですね。

朝倉さんの登場のシーンを見ていると、ほんとに長門さんがどれだけ苦しんでいたのかが伺えて、更に切なくなりますよね。
ああほんと、幸せになって欲しい。

>屋上
男性目線での意見はやはりありがたいですね。
自分はあまり女性的ではないと思っているのですが、やはりどうあがいても生まれもった性というのはつきまとうもので。
(いや別に性転換とかしているわけではないですよ?w)
名前呼ぶのは、やっぱり特別ですよね。
キョンが長門さんのことを、一人の人間あるいは女性として見る、それは少なくとも、長門さんが思いもしなかった変化だと思うのです。

>屋上シーンでの意味
ええもちろん、こめられてますよ!
こめられてる筈!じゃなかったら暴れる!w
そうでなければ、あんなに力はいったシーンにはならないし、病室から屋上に出ることもなかったでしょう!

>消失という物語
キョンの自覚、長門さんの再生、二つのスタートの物語だったら良いなぁと思う今日この頃でした。
2010/02/10(水) 15:32:44 | URL | ししゃも #y8j/9w2E[ 編集]
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